【4月12日 AFP】サッカー元コロンビア代表MFで、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)やイタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)でもプレーしたフレディ・リンコン(Freddy Rincon)氏(55)が乗る乗用車とバスが衝突し、同氏が重体であることが分かった。地元当局が11日に発表した。

 コロンビア西部カリ(Cali)の搬送先の医師によれば、リンコン氏は「頭部に重傷」を負い、約3時間の手術を受けた後、集中治療室(ICU)に移された。「非常に危険な状態で、予後は注意が必要」だという。

 地元交通当局の担当者によれば、事故は11日午前4時半頃に発生。「4人が乗っていたと思われる乗用車」とバスが衝突し、バスの運転手を含む5人が負傷した。

 地元メディアが公開した映像では、バスが交差点で乗用車の助手席側に衝突する様子が確認された。同担当者は「乗用車が交差点を通過する際に信号が赤だったことを示唆する」映像だとし、乗用車とバスはどちらも制限速度を超過していた可能性があると指摘。また、バスの運転手はアルコール検査で問題はなく、乗用車の方の運転手が誰なのかは不明だと明かした。

 南西部の港町ブエナベントゥラ(Buenaventura)出身のリンコン氏は、現役時代「コロッサス」の愛称で知られた。

 1990年のW杯(World Cup)ではコロンビア代表の中心選手として活躍し、キャリアの大半をパルメイラス(Palmeiras)などブラジルのクラブでプレー。2000年にはコリンチャンス(Corinthians)でクラブ世界選手権(FIFA Club World Championship、クラブW杯<FIFA Club World Cup>)を制した。(c)AFP