【4月9日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)は8日、陸上男子ハードルの同国代表デボン・アレン(Devon Allen)と3年契約を結んだと発表した。

 オレゴン大学(University of Oregon)時代にアメフトチームのWRとしてプレーしていた27歳のアレンは、2016年以降はアメフトから離れて陸上選手としてのキャリアに専念していた。

 2016年の五輪選考会で代表の座をつかみ取り、同年のリオデジャネイロ五輪男子110メートルハードルで5位入賞。昨年の東京五輪では、同種目4位で惜しくもメダルを逃した。

 大学最後の2シーズンは膝のけがでアメフトでのキャリアを中断したものの、1年目は計41レシーブで合計684ヤードを稼ぎ、計7タッチダウンもマークしていたアレンは、ハードルでは安定した技術と爆発的なスピードを備えている一方で、以前からNFLでのキャリアを目指すことに言及していた。

 アレンはこの日、地元紙オレゴニアン(Oregonian)に対して、6月の陸上全米選手権(2022 USATF Outdoor Championships)に出場した後、母校のヘイワード・フィールド(Hayward Field)で行われる7月の第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)に臨む意向を明らかにした。

 アメフトと陸上の両方で成功した選手は前例がないわけではないものの、同時期での二刀流は珍しい。(c)AFP