【4月8日 CGTN Japanese】このほど、上海市のある団地近くの食材配送ステーションの入り口に、一晩のうちに数十台の黄色の無人車が配置されました。この家庭用小型乗用車よりやや小ぶりの「小黄車(プチイエローカー)」は、4月2日に北京から急きょ搬入された次世代自動配送車です。非接触配送により、現在の上海のコミュニティーでの感染症対策における「ラストワンマイルの配送難」を効果的に緩和することができます。

 まず配送ステーションのスタッフが注文物資を車内に入れ、ドアが閉まると、車両はコミュニティー内のユーザーが住むビルの下まで自律走行します。ビルの入り口ではボランティアが車内から食材や物資などを取り出します。配送の都度、ステーションのスタッフが車内外を全面消毒します。

 自動配送車1台には最大150キロ、540リットルの物資を積むことができ、1回の配送にかかる時間はわずか10分ほど。一度に10世帯前後に配送が可能で、1か所から複数箇所への物資配送ニーズを満たすことができます。

 車両にはレーザーレーダー、高解像度カメラなど26個のセンサーが搭載され、安全な自動運転が可能です。事前の車両調整と道路状況テストの後、車両は路線指示にしたがって自律走行できるようになります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News