【4月8日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は7日、ロシア軍撤退後に26人の遺体が見つかった首都キーウ近郊ボロジャンカ(Borodianka)の被害状況について、近隣のブチャ(Bucha)よりも「はるかにひどい」と述べた。

 ゼレンスキー氏は連日行っている国民に向けた演説で「ボロジャンカでがれきをかき分けての調査が始まった」として、「現地の状況は(ブチャと比べて)はるかにひどい。ロシアの占領者による犠牲者はずっと多い」と述べた。

 ウクライナのイリーナ・ベネディクトワ(Iryna Venediktova)検事総長は同日、ボロジャンカで倒壊したアパート2棟の下から26人の遺体が見つかったと明らかにし、ロシア軍が民間人居住区を標的にしたと改めて非難した。

 ベネディクトワ氏はロシア軍がクラスター弾と多連装ロケット砲を使って「死と破壊をもたらした」として、「ロシア軍による戦争犯罪の証拠は至る所にある」と述べた。

 さらに、ロシア兵が民間人に対して殺人や拷問、身体的および性的暴行に及んだと非難。国内および国際法廷に提出するための証拠をボロジャンカで収集していると述べた。(c)AFP