【4月8日 AFP】(更新)国連総会(UN General Assembly)は7日、ウクライナに侵攻したロシアの国連人権理事会(UN Human Rights Council)での理事国資格を停止する決議案を採択した。

 国連に加盟する193か国のうち93か国が賛成したが、24か国が反対、58か国が棄権し、対ロシアでの国際社会の結束の弱まりが示された。

 国連人権理での資格停止は、2011年のリビアに続き史上2か国目。資格停止には、賛成と反対を足した票数のうち、賛成が3分の2に達する必要がある。棄権の票数は考慮されない。

 ロシアの同盟国であり、ウクライナ侵攻への批判を一貫して控えてきた中国は、ロシアと共に反対票を投じた。イラン、旧ソ連構成国のカザフスタン、共産主義国のキューバ、ベラルーシ、シリアなども反対に回った。

 ロシアから反対票を投じるよう圧力を受けていた南アフリカやセネガルなどのアフリカ諸国は、棄権にとどまった。ブラジル、メキシコ、インドも棄権した。(c)AFP