【4月7日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のレジェンド、故ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が1986年W杯メキシコ大会(1986 World Cup)のイングランド戦で着用していたユニホームがオークションに掛けられると、競売大手サザビーズ(Sotheby’s)が6日に発表した。マラドーナ氏はこの試合で「神の手ゴール」を含む2点を決めた。

 アルゼンチンが2-1で勝利したこの一戦の後、青色を基調とした背番号10のシャツは、試合後にマラドーナ氏とユニホームを交換した元イングランド代表のスティーブ・ホッジ(Steve Hodge)氏が所有していた。

 メキシコ市にあるアステカ・スタジアム(Azteca Stadium)が熱狂したこの試合は、一方は物議を醸した「神の手ゴール」、もう一方は崇高なものとして知られる「5人抜きゴール」というマラドーナ氏の2得点によってサッカー史に刻まれることになった。

「マラドーナのユニホームを持つ男(The man with Maradona's shirt)」という自伝を出版しているホッジ氏は、この20年間はユニホームを英マンチェスター(Manchester)にある国立サッカー博物館(National Football Museum)に貸し出していた。

 サザビーズはAFPに宛てた発表文の中で、インターネットオークションが予定されている20日から来月4日までの間、ユニホームがロンドンで一般公開されると明かしている。

 オークションは400万ポンド(約6億5000万円)から入札が始まる予定で、米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)時代にベーブ・ルース(Babe Ruth)氏が着用し、試合で使用されたユニホームとしては最高落札額となった560万ドル(約6億9000万円)は下回っている。(c)AFP