【4月7日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は6日、ハンガリーのオルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相と電話会談し、多数の民間人が遺体で見つかったウクライナの首都キーウ郊外ブチャ(Bucha)でウクライナ側が「粗野で冷淡な挑発行為」を働いていると非難した。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)によると、プーチン氏は会談で、ロシアとウクライナ間の協議の状況や、ブチャでのウクライナ政権の「粗野で冷淡な挑発行為」についての見解を共有した。

 ブチャについては先週末、ロシア軍撤退後の市内に遺体が散乱している様子を各メディアが報道。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、ロシア軍が多数の市民を殺害したと非難している。

 ロシア国防省は、ウクライナ北東部のコノトプ(Konotop)とトロスチャネツ(Trostyanets)、キーウ近郊のボロジャンカ(Borodyanka)やカチュジャンカ(Katyuzhanka)で、ウクライナ当局が「同様の挑発行為」を準備していると主張している。

 一方、オルバン首相は会談後の記者会見で、プーチン氏に対して即時停戦を促し、フランス、ドイツ、ウクライナの首脳とハンガリーの首都ブダペストで会談するよう提案したことを明らかにした。

 また、ハンガリーはロシア産天然ガスの対価をルーブルで支払う用意があると表明した。ルーブル建て払いはロシアが要求しているもので、欧州連合(EU)加盟国としては初の対応となる。(c)AFP