【4月7日 AFP】(更新)米ホワイトハウス(White House)は6日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の娘2人や同国の最大手銀行に対する制裁を発表した。ウクライナ侵攻をめぐり、ロシアの経済とエリート層に対する圧力を強めた形。

 追加制裁の対象となったのは、プーチン氏と元妻リュドミラ・シュクレブネワ(Lyudmila Shkrebneva)氏の娘であるマリヤ・ボロンツォワ(Maria Vorontsova)氏とカテリーナ・チホノワ(Katerina Tikhonova)氏。米高官は記者団に対し、制裁の理由として「プーチン氏の資産の多くは家族によって隠されている」と説明した。

 加えて、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相の妻と娘、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)前首相とミハイル・ミシュスチン(Mikhail Mishustin)首相ら安全保障会議のメンバーも今回の制裁の対象となった。

 ホワイトハウスはまた、ロシア最大手銀行の国営ズベルバンク(Sberbank)と民間のアルファ銀行(Alfa Bank)に対する制裁として、米国内の資産凍結や取引禁止を発表。さらに、米国によるロシアへの新たな投資を全面的に禁止するとした。

 これらの追加制裁は、米国が先進7か国(G7)などの同盟国と連携して導入するもので、ロシア経済にさらなる損害を与え、プーチン氏にウクライナ侵攻をやめさせる圧力をかけることを目的としている。

 ホワイトハウスは、7日にはロシアの主要国営企業に対する新たな制裁を発表する予定としている。(c)AFP