【4月6日 AFP】ルーマニアの首都ブカレストで6日、男が車でロシア大使館の門に突っ込み、車内で自分に火を付けた後、死亡した。警察が発表した。

 ソーシャルメディアに投稿された一般市民が撮影した映像には、大使館の門に突っ込んだ車が燃えている様子が映っていた。

 ルーマニアの検察官は報道陣に対し「現時点では、今回の行為が運転手の個人的な事情以外と関連があるかどうかは言えない」と述べた。

 地元メディアによると、男は父親の権利を擁護するNGOの主宰で、5日には未成年の娘に性的いたずらを働いたとして禁錮15年を言い渡されていた。

 男は事件の2日前にフェイスブック(Facebook)に最後となる投稿をしており、「自分もウクライナ人だ」「この恐ろしい戦争が終わるまで、われわれは皆、自分たちのことをウクライナ人だと見なすべきだ」とつづっていた。

 ロシアの重大事件を扱う政府機関、連邦捜査委員会(Investigative Committee)は「事故ではなく、ロシア大使館に対する計画的な事件で、運転手は警備員に向かって何か叫んでいたと報告を受けている」としている。

 ロシア大使館はブカレストの裕福な地域にあり、ロシアがウクライナに侵攻して以来、抗議デモから建物を守るため、警察が障害物を設置していた。(c)AFP