【4月6日 AFP】米国は5日、台湾のミサイル防衛システム「パトリオット(Patriot)」の維持・運用を支援するため訓練や装備など最大9500万ドル(約117億円)相当の売却を承認したと発表した。中国による侵攻が懸念される中、台湾は防衛力強化に役立つと歓迎した。

 米国防総省の国防安全保障協力局(DSCA)は声明で、「今回の売却は(台湾が)充実したミサイル装備を維持し、防空作戦への準備を確実なものとすることに役立つ」と述べた。台湾は提供される訓練や装備を「地域の脅威に対する抑止と、領土防衛の強化」のために使うとしている。

 台湾外交部(外務省)は、ジョー・バイデン(Joe Biden)政権下で3回目となる武器売却の承認を歓迎し、中国の「継続的な軍事拡大と挑発」に対する防衛を支援するものだとコメント。「われわれは自衛力と(中国に対する)『非対称戦』能力を引き続き強化していく」と表明した。

 国防部(国防省)によると、装備などは1か月以内に売却される見通し。(c)AFP