【4月5日 AFP】ロシア国防省は5日、ウクライナは国内の複数の場所で撮影を行い、民間人の死を捏造(ねつぞう)し、ロシアに罪を着せようとしていると主張した。

 首都キーウ近郊のブチャ(Bucha)で多数の民間人の遺体が見つかったことを受け、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は各国に追加制裁を要請した。

 ロシア国防省は5日、ウクライナ軍は「平和を愛する民間人がロシア軍に殺害された」と主張するために、フェイク動画を製作したと発表した。

 同省は、動画は4日にキーウから北西に20キロほど離れたモシチュン(Moshchun)という集落で収録され、西側諸国のメディアに提供するためだったと主張した。

 同省はさらに、ウクライナ北東部の都市を挙げ、「スムイ(Sumy)やコノトプ(Konotop)、その他の街で、ウクライナの特殊部隊が同様の撮影の準備を進めている」としているが、こうした情報の入手経路については触れなかった。

 ブチャの民間人殺害について、ロシア政府は関与を否定。画像が捏造であるか、ロシア軍が撤退した後に殺害が起きたと主張している。(c)AFP