【4月5日 AFP】昨年2月の自動車事故で右脚に重傷を負った男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)について、ライバル選手たちは4日、米国ツアーメジャー第1戦の第86回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)で復帰し、全72ホールを歩ける状態に見えると話した。

 マスターズ優勝5回のウッズは、今大会に出場するかどうかは「試合直前に判断する」としており、この日は初めて観客の前で練習ラウンドをこなした。

 ウッズと一緒に9ホールを回った1992年のマスターズ王者フレッド・カプルス(Fred Couples、米国)は「彼は順調に歩行しているように見えた」と振り返り、「非常に素晴らしい姿に映った。(コースは)かなり歩きにくい」とコメント。「ものすごいショットを飛ばしていた」と明かし、「ミスも少なく、ドライバーショットが素晴らしかった。この男は、とにかく信じられない」と脱帽していた。

 3日の練習ラウンドで終盤の5ホールを共にラウンドしたキャメロン・デービス(Cameron Davis、オーストラリア)は「17番と18番の坂を上るときは、まだ少しゆっくりだった」としつつ、「よくボールを打てている。各ホールで必要な距離を十分に飛ばしていて、ラウンドをまとめられない理由が見当たらない」と話した。

 メジャー通算4勝のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)は、自身も昨年のマスターズは膝にメスを入れた2週間後の出場でラウンドに苦戦した。

 今大会で自身初のグリーンジャケット獲得を目指すケプカは「ここは簡単に歩ける場所ではない。彼が直面している課題は分かる。困難が待ち受けているだろう」としながらも、「だが、それができる人がいるとすれば彼だ」と語った。(c)AFP/Jim SLATER