【4月4日 AFP】経済危機で暴力的な抗議デモに揺れるスリランカで、3日深夜に閣議が開かれ、ゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領と実兄のマヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapaksa)首相を除く26閣僚全員が辞表を提出した。

 ラジャパクサ大統領は4日にも新内閣を発足する見通し。政界を牛耳るラジャパクサ一族の地位固めを狙ったもので、辞任した閣僚のうち数人は再び指名されるとみられる。

 スリランカでは食料、燃料、医薬品などの生活必需品の不足が深刻化し、記録的な物価高騰と大規模な停電が続いている。政府も、1948年に英国から独立して以来最悪の経済危機だと認めている。(c)AFP