【4月4日 AFP】ハンガリーで3日、議会選挙(一院制、定数199)が行われ、オルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相(58)率いる右派与党フィデス・ハンガリー市民連盟(Fidesz)が3分の2の議席を獲得し、4期連続で政権を担うことが確実となった。

 選挙管理委員会によると、開票率94%の時点での市民連盟の得票率は53%。野党連合は35%にとどまっている。

 オルバン氏は、市民連盟のカラーであるオレンジ色を身に着け、同氏の名前を連呼する支持者に向かって「われわれは偉大な勝利を収めた。この素晴らしい勝利は月からでも見えるかもしれない。ブリュッセル(欧州連合〈EU〉)からは確実に見えるだろう」と、勝利宣言をした。

 オルバン政権はこれまで、報道や司法への抑圧、性的少数者(LGBTQ)への差別的政策などをめぐり、ことあるごとにEUと衝突してきた。

 オルバン氏は、現時点ですでにEU加盟国首脳の中で最長老。これまで12年間にわたるオルバン政権の「反自由主義革命」を阻止しようと、野党は6党連合を結成して共闘したが、得票率は伸びなかった。

 今回の投票率は68.69%と、2018年に実施された前回の議会選に匹敵する記録的な高さとなった。(c)AFP