【4月4日 AFP】自転車ロードレース、ツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2022)は3日、ベルギー・アントワープ(Antwerp)からアウデナールデ(Oudenaarde)までの272.5キロで行われ、アルペシン・フェニックス(Alpecin-Fenix)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)がUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)との心理戦を制して優勝を飾った。

 ファン・デル・プールとポガチャルの2人は残り20キロで抜け出し、最後の1キロではけん制合戦を繰り広げた。その結果、ゴール直前で追いついてきたイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のディラン・ファン・バーレ(Dylan van Baarle、オランダ)が2位、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のバランタン・マデュアス(Valentin Madouas、フランス)が3位に滑り込んだ。

 一方、勝負どころを完全に見誤ったポガチャルは、不満の残る4位に終わった。ポガチャルは両腕を上げて3人に前をふさがれたことを示唆し、レース後はすぐさまフィニッシュエリアを後にした。

 ファン・デル・プールは「ポガチャルが表彰台に上がれなかったのは残念だ。彼はきょう出場した中でベストの選手だった」と話した。

 ポガチャルも結果について「本当にがっかりだ。スプリントできなかった。囲い込まれたんだ。でもそれがサイクリングだ」とコメント。しかし「誰かに怒ったり」はしていないと話し、「そう見えたかもしれないが、いら立っていたのは自分に対してだ。フィニッシュまでの100メートルでうまくやれなかった」と悔やんだ。

 ファン・デル・プールのツール・デ・フランドル優勝は2020年に続く2回目で、昨年はクイックステップ・アルファビニール(Quick-Step Alpha Vinyl) のカスパー・アスグリーン(Kasper Asgreen、デンマーク)に次ぐ2位だった。(c)AFP