【4月3日 AFP】トレーニング中にバスに追突して重傷を負い、現在はそこからの完全復活を目指している自転車ロードレースのエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)が2日、今季の三大ツール(グランツール)には出場しない意向を示した。

 2019年のツール・ド・フランス(2019 Tour de France)王者であるベルナルは、1月にバスに猛スピードで追突して約20か所を骨折する大けがをするも、九死に一生を得ると、そこから驚異的な回復を見せ先日は再び自転車に乗ったことを明かした。しかし今も歩くときにはつえを使っており、近い将来のステージレース出場はまったく考えていないと断言した。

 バーチャルライドのイベントに登場し、自転車型トレーニングマシンにまたがったベルナルは、報道陣に対して「ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2022)は少し厳しいだろう」と話し、「間違いなく間に合わないだろう。体にかかる負担が大きすぎる」と続けた。

 グランツールは5月にジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2022)、7月にツールが行われ、ブエルタは8月中旬から9月上旬の開催となる。ベルナルは「こうしたレースに即興で参加はできない」と話している。

「痛みがあれば、当然全力で攻めることはできない。今年中の復帰を夢見てはいるが、日取りは決めたくない。今決めるのは少し無責任だ」 (c)AFP