【4月3日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2日、2月24日のロシアの侵攻開始以来、国外に逃れたウクライナ人は413万7842人に上ると発表した。連日数万人が近隣諸国への避難を続けている。

 一方、国際移住機関(IOM)は、3月半ば時点での国内避難民はほぼ648万人と推定。留学や仕事などでウクライナに滞在していた外国人20万5500人近くが出国したとしている。

 国内外の避難民は合計1000万人を超え、侵攻前のウクライナの人口の約4分の1に相当する。

 子どもへの影響は甚大で、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は先月24日、ウクライナの子ども推定750万人の半数以上が国内外に避難していると発表した。

 UNHCRがまとめたウクライナ難民の主な行き先と内訳は以下の通り。

■ポーランド:240万5703人

 ウクライナ難民の10人にほぼ6人がポーランドに向かった。

 ポーランドは、欧州諸国間で出入国審査なしに国境を越えることを認めるシェンゲン(Schengen)協定に加盟しており、ウクライナ難民の多くはポーランドから他のシェンゲン圏に向かっている。

■ルーマニア:62万9917人

 多くはモルドバを経由して流入。大半が他国へ移動したとみられる。

■モルドバ:39万1592人

■ハンガリー:37万9988人

■ロシア:35万632人

 このほか11万3000人が2月21~23日にウクライナ東部の親ロシア派支配地域からロシアに渡った。

■スロバキア:29万4885人

■ベラルーシ:1万2746人

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