【4月2日 AFP】中国は2日、ロシアの制裁逃れを支援する行為は一切していないと主張した。欧州連合(EU)は1日、オンライン会談で中国に対し、ロシアのウクライナ侵攻を支援すれば、EU・中国間の関係に悪影響を及ぼしかねないと警告していた。

 中国政府は、同盟国ロシアによるウクライナ侵攻を非難しない姿勢を維持している。

 中国外務省の王魯●(●は丹にさんづくり、Wang Lutong)欧州局長は2日の記者会見で「わが国は、欧米諸国がロシアに科した制裁を故意に回避する試みは一切行っていない」と主張。一方で、「わが国は制裁に反対する。制裁の影響が他の国々に波及する恐れもある」と述べた。

 欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は「中国はロシアに対する影響力を持っている」との認識を示した上で、中国には「責任をもってこの戦争を終わらせる」ことが期待されると述べた。

 しかし、王氏は2日、中国の役割を「過大評価」するべきではないとくぎを刺し、ウクライナ侵攻は欧州の安全保障に関する問題とした上で、「鍵を握っているのは中国ではない。米国とEUだ」として、「解決するのは欧州人だ」と訴えた。(c)AFP