【4月1日 AFP】中国との安全保障協定に仮調印したソロモン諸島のマナセ・ソガバレ(Manasseh Sogavare)首相は1日、国内に中国の基地建設を自身の政権が許すことはないと明言し、中国が南太平洋に軍事拠点を築く足掛かりになりかねないとする懸念を退けた。

 首相は「軍事基地の受け入れから派生し得る安保上の問題を政府は認識しており、不用心にこうした計画を許すことはない」と述べた。

 協定をめぐっては先週、草案とされる文書が流出。中国に治安部隊や海軍の派遣を認める規定が詳述されていた。

 ソロモン諸島が中国に「社会秩序」の維持を要請した場合、武装警察の派遣が認められるほか、「中国関係者の安全」や「ソロモン諸島内における主要事業」を守るために「中国部隊」の活動が許可されるという。

 人口80万人のソロモン諸島は政治・社会不安に陥っており、市民の多くが困窮している。(c)AFP