【4月1日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は3月30日、担当国にウクライナへの武器供与や対ロシア制裁を実施させるための働き掛けが不十分だったとして、モロッコ、ジョージア両国に駐在するウクライナ大使を解任すると発表した。

 ゼレンスキー氏はビデオ演説で「ウクライナが自衛し、未来のために戦えるよう働く者もいれば、地位にしがみ付き時間を浪費する者もいる」として、後者を解任すると説明した。

 駐ジョージア大使は3月、ジョージアが対ロシア制裁に加わらなかったことを受けて、審議に出席するために呼び戻されていた。ジョージアは義勇兵のウクライナへの渡航も禁止している。

 ゼレンスキー氏は「申し訳ないが、武器(供与)も(対ロシア)制裁もロシア事業への制限も実現できないのでは、他の仕事を見つけてもらいたい」と述べた。

 さらに「外交戦線は重要な場であり、全員が効率的に働かねばならない」として、「中南米や中東、東南アジアに駐在するわが国の外交官や武官が近日中に成果を出すことを期待する」と呼び掛けた。(c)AFP