【4月1日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は31日、大きな物議を醸すW杯(World Cup)の隔年開催について、実際にFIFAが提案したことは一度もないと示唆しつつ、この案から距離を置く姿勢を示した。

 W杯カタール大会(2022 World Cup)の組み合わせ抽選会を翌日に控えた同日、ドーハでのFIFA総会に出席したインファンティーノ会長は、「FIFAが隔年開催のW杯を提案していないことは明確にしておきたい」と壇上でコメントした。

 しかしながら、インファンティーノ会長はこの数か月、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)で長く監督を務め、現在はFIFAのグローバル・フットボール・デベロップメント部門で責任者を務めているアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏と共に、W杯の隔年開催案を推し進めてきた。

 インファンティーノ会長は昨年12月、この件について話し合うオンライン形式のグローバルサミットに出席。W杯の開催周期を縮めることで、加盟協会に莫大(ばくだい)な金銭的利益をもたらすことができると主張していた。 

 しかし各方面からの激しい反発により、インファンティーノ会長はこの件について投票の先送りを余儀なくされた。

 この日の総会では当初、W杯の隔年開催案が大きく取り上げられると思われていたが、実際はロシアのウクライナ侵攻による影響やW杯カタール大会に向けた準備といった議題で持ち切りとなった。

 インファンティーノ会長は「ここでプロセスを明確にしておこう。前回のFIFA総会ではFIFA管理部門に対し、W杯を2年おきに開催することについての実現可能性の調査を始めるよう要請した」と付け加えた。

「FIFAは何も提案しなかったが、それは実現可能であり、何らかの反響や影響があるという結論に至った」

「それが実現可能であり、世界の大部分にとって前向きなものでさえあると分かったものの、それに対してはもちろん大きな反対があり、そこから話し合いを始めなければならない」

 同案はほぼ全ての団体から反発を受けており、欧州サッカー連盟(UEFA)と南米サッカー連盟(CONMEBOL)も一致団結して反対の姿勢を示し、2024年以降には合同のネーションズリーグ発足に向けて動いているという。(c)AFP/Andy SCOTT