【4月2日 CNS】中国で郵便事業を手がける中国郵政が、福建省(Fujian)アモイ市(Xiamen)の郵便局を改装して「郵便局カフェ(Post Coffee)」をオープンし、人気スポットとなっている。

「開店直後は客が多いと聞いたから、半月過ぎてから来たんだが…」と話すのは、アモイ市民の路通(Lu Tong)さん。2月14日にオープンしたカフェは盛況続きで、店に入るのに2時間以上も待ったという。

 中国はコーヒーブームに沸いており、業種を超えて参入する企業が増えている。中国郵政もその一つで、アモイに続き北京市や上海市、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)、深セン市(Shenzhen)でもオープンする計画だ。

 中国郵政は昨年6月、福建省福州市(Fuzhou)にミルクティーショップを開店。当初は人気があったが、全国に普及できなかった。郵便局カフェが二の舞になる恐れはないのか。

 華僑大学(Huaqiao University)工商管理学院の楊洪濤(Yang Hongtao)教授は「中国では今、コーヒー需要が高まっている。全国に郵便局を数万か所持つ中国郵政のポテンシャルは高い」と分析。中国のコーヒー市場は、2025年には1兆元(約19兆円)に達すると予想されている。

 中国では、日常生活に中国文化を取り入れるスタイル「国風潮流」が広まっており、郵便局カフェもその勢いに乗って成長する可能性があるとみる。

 中国郵政は近年、文化、スポーツ、宿泊施設、外食産業などにも進出している。(c)CNS/JCM/AFPBB News