【3月28日 CGTN Japanese】中国東北部の遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)で26日、5回目の全市民PCR検査が行われました。渾南区白塔街道全運村社区(コミュニティー)にあるPCR検査ステーションでは、背中に「李暁霞(Li Xiaoxia)」と書かれた服を着たボランティアが会場の秩序を維持したり、「健康コード」をスキャンする人を手伝ったりしていました。

 防護服姿のこの女性の顔ははっきりと見えませんが、防護服には女性の名前が書かれています。「オリンピックの金メダリストと同姓同名だね」と話す人もいましたが、実はこのボランティアの女性、五輪卓球金メダリストの李暁霞さんです。 

 李さんは、PCR検査ステーションで忙しい一日を過ごした後、自身のSNS・微博(ウェイボー、Weibo)アカウントを更新し、「コロナとの闘いに私がいる。一緒に困難を乗り越える。微力を尽くし、早期の収束を願う」と投稿しました。その投稿を見て、多くの人がPCR検査ステーションで見かけたボランティアの女性がまさかの五輪金メダリスト本人だと分かりました。 

 李さんは、ボランティア活動に参加したことについて、「渾南区の住民として、私にはボランティア活動に参加して感染症対策に微力を尽くす義務がある。活動に参加して初めて、ボランティアや医療関係者の苦労が想像していた以上のものだと分かった」と話しました。 

 李さんは、PCR検査ステーションから離れる際、一緒に働いた医療関係者やボランティアに対して繰り返し「作業時はしっかりと自分を防護するように」と話していました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News