【3月28日 AFP】ミャンマーのミンアウンフライン(Min Aung Hlaing)国軍総司令官は27日、首都ネピドーで行われた軍の記念日の式典で演説し、民主派抵抗勢力を「全滅させる」と述べ、強硬姿勢を示した。

 式典は、第2次世界大戦(World War II)時に旧日本軍の支配に抵抗し蜂起した日を記念したもので、毎年各国から関係者が招かれ、軍事パレードが行われる。

 ミャンマーは昨年2月のクーデター以来、混乱が続いている。地元監視団体によると、軍による弾圧でこれまでに1700人以上が犠牲になった。

 各地で、手製の武器などで武装した「国民防衛隊(PDF)」と軍が衝突している。

 ミンアウンフライン氏は約8000人の兵士らを前に演説し、民主派勢力の取り締まりの手を緩めることはないと強調。「軍はもはや交渉はしない。全滅させる」と述べた。

 ソーシャルメディアの投稿によると、商業都市ヤンゴンでは、軍政に反対するフラッシュモブ(素早く集合・解散する抗議活動)が十数回行われた。(c)AFP/Ross ADKIN