【3月25日 AFP】男子テニスのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は24日、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)への出場が禁止される可能性について具体的なコメントを避けた。

 ウクライナへの軍事侵攻でスポーツの国際大会におけるロシアの孤立化が加速している中、同国選手のウィンブルドン出場をめぐって英政府は疑問を投げ掛けている。

 英議会では前週、デジタル・文化・メディア・スポーツ省のナイジェル・ハドルストン(Nigel Huddleston)政務次官が、同大会への出場を認める前に、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を支持していないと確約することをメドベージェフに求める可能性があると話していた。

 現在マイアミ・オープン(Miami Open 2022)に出場しているメドベージェフは、この話題にはあまり触れることなく、とにかく今シーズンは「大会を一つずつ」こなしていくと話した。

 メドベージェフは「ウィンブルドンに関して何らかの答えは出ていない」として、「これから何が起きるのか見ていく必要がある」とコメント。「大会を一つずつこなしていくことを心掛けている。プレーの可否については、常に違うルールや規定があるから」と続けた。

「自分は今マイアミにいる。出場できて大好きなテニスをプレーしていることに満足だ。このスポーツを世界中に広めたい。この先、厳しいこともあれば良いこともあるだろう」

 先日「平和」への強い願望に言及した一方で、ウクライナでの戦争についてはこれまで特に発言していないメドベージェフはまた、「何が起きているのか誰もが知っているはず。だから、それを無視することは基本的に当然ながら不可能だ」と話した。

「いつも話している通り、自分は平和に賛成だ。自分自身や他の人々も含め、世界中の誰もが安全かつ健康でいてほしい。それが不可能なときもあるが、そう、それが自分の望みだ」 (c)AFP