【3月26日 Xinhua News】中国国有送電大手、国家電網(SGCC)はこのほど、浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)泰順県(Taishun)と江西省(Jiangxi)宜春市(Yichun)奉新県(Fengxin)で揚水発電所の建設を開始したと明らかにした。

 同社傘下で揚水発電所事業を担う国家電網新源インフラ建設部門の張学清(Zhang Xueqing)主任によると、両発電所は投資総額が147億7300万元(1元=約19円)、総設備容量が240万キロワット。2030年の完工、稼働開始を予定している。浙江省泰順県に71億3400万元、江西省奉新県に76億3900万元を投じ、各発電所に30万キロワットの発電ユニットを4基ずつ設置、それぞれ120万キロワットを出力する。

 国家電網揚水発電所・新エネルギー事業部の楽振春(Le Zhenchun)副主任は両発電所について、送電網のピーク調整力を高め、電力系統の安全で安定的な運用を確保するとともに、風力や太陽光などクリーンエネルギーの消化を促進できると説明。25年には国家電網傘の下で稼働する揚水発電所の設備容量が5千万キロワットを超えるとの見通しを示した。

 第13次5カ年規画(十三五、2016~20年)期間中、国家電網は揚水発電所23カ所の建設に着手しており、設備容量は3093万キロワット、投資額は1800億元近くに上る。稼働中の揚水発電所は7カ所で、設備容量は765万キロワットとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News