【3月24日 AFP】(更新)ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は24日、北大西洋条約機構(NATO)に対し、ウクライナに無制限の軍事支援を提供するよう呼び掛けた。

 ゼレンスキー氏はベルギー・ブリュッセルで開催されたNATO臨時首脳会議でオンライン演説し、「民衆や都市を救うため、ロシアが保有する兵器をわれわれに対して無制限に使っているのと同じように、ウクライナは制限のない軍事支援を必要としている」と訴えた。

 同氏は「NATOは、われわれが必要とする全ての武器を供与することにより、ロシアの攻撃や占領によるウクライナ国民の死を防ぐことができる」と述べた。

 英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は「ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)氏は、野蛮主義に向かうレッドラインを既に踏み越えた」と非難。エストニアのカヤ・カラス(Kaja Kallas)首相は「プーチン氏はこの戦争に勝利できない。この戦争犯罪人を制止しなければならない」と述べるとともに、NATOの対応をさらに強化するよう呼び掛けた。

 またNATOのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は、「残虐な戦争を終わらせるよう」ロシアへの圧力強化を継続する決意を強調したものの、ウクライナを超えて全面的な戦争に発展しないよう、飛行禁止区域を設定する可能性は排除した。(c)AFP