【3月24日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は24日、先月のロシアのウクライナ侵攻開始以降、同国の5割以上の子どもが国内外で避難民になっていると発表した。

 ユニセフは「ひと月にわたるウクライナでの戦争で、推定750万人の子どもの半数以上に相当する430万人が家を追われた」としている。国内外の避難民の数は1000万人以上とされ、半数近くが子どもになる計算だ。

 ユニセフによると、180万人超の子どもが難民として国外に脱出し、250万人がウクライナ国内で避難民となった。

 キャサリン・ラッセル(Catherine Russell)事務局長は「今回の戦争は、第2次世界大戦(World War II)以降で最も大規模かつ急激なペースで子どもが避難せざるを得ない状況を生み出した」と述べた。

 ユニセフはまた、麻疹(はしか)やポリオなどの予防接種の実施率がすでに低下しているとし、「人々が身を寄せる混み合った場所では、ワクチンで予防可能な病気が急速に広がる恐れがある」と警告した。(c)AFP/Nina LARSON