【3月24日 CGTN Japanese】中国の火星探査機「天問1号(Tianwen-1)」の周回機(オービター)の近火点がこのほど、再び探査車(ローバー)が探査する区域の上空を通過し、探査車「祝融号(Zhurong)」の探査エリア内の0.5メートル解像度の画像を撮影しました。画像には祝融号の走行経路がはっきりと写っています。

 祝融号は24日時点で306火星日稼働し、走行距離は累計1784メートルに達しています。天問1号は軌道上で609日間稼働し、地球から2億7700万キロメートル離れています。祝融号と天問1号はいずれも順調に稼働しています。

 祝融号は火星の表面から自撮り画像を送信しました。着陸直後の画像と比べると、探査車は薄い砂に覆われていることが分かります。火星の砂嵐は探査車のエネルギー獲得に影響を与えるため注目されていました。研究グループは天問1号の周回機の中解像度カメラを通じて得た画像で火星の砂と天気状況を観測しています。1月下旬から火星の北緯60度線から北の区域で明らかな砂嵐の移動があったことが分かりました。

 天問1号の周回機は持続的に火星のリモートセンシングを行い、クレーターや火山、渓谷、川床など典型的な地質と地形に重点を置いて探査し、高解像度画像を獲得しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News