カブスオーナーのチェルシー買収に懸念の声 一家はヘイト拒絶
発信地:ロンドン/英国
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【3月24日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のオーナーを務めるリケッツ(Ricketts)家は23日、サッカーイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)買収をめぐってサポーターや元選手から懸念の声が出ていることを受け、いかなる種類のヘイトも許容しないと強調した。
欧州王者のチェルシーでは、ロシアのウクライナ侵攻によって億万長者であるロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)オーナーがクラブの売却を決断。リケッツ家は入札に関心を示しているグループの一つとなっている。
一族の家長で、チェルシー買収には関与していないジョー(Joe Ricketts)氏は2019年に一連のメールが流出し、イスラム教徒を嫌悪していると非難された。ジョー氏は3年前のメールのやり取りの中で、イスラム教徒を「私の敵」と呼んでいた。
リケッツ家はこの非難から距離を置き続けている。
発表文の中で「われわれ一家は可能な限り強い言葉で、いかなる種類のヘイトも拒絶する」と記したリケッツ家は、「われわれの社会に人種差別やイスラム嫌悪の居場所は一切存在しない」と続けた。
チェルシーには現在ヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)、アントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)、ハキム・ツィエク(Hakim Ziyech)、マラン・サール(Malang Sarr)とイスラム教徒の選手が4人おり、サポーターはリケッツ家の買収に懸念を示している。(c)AFP