【3月24日 AFP】国際水泳連盟(FINA)は23日、ロシアとベラルーシの選手が中立の立場で第19回世界水泳選手権(19th FINA World Championships)に出場できるとした方針を転換し、両国の参加を全面的に禁止すると発表した。

 FINAは「独自のリスク評価」の結果、理事会が「ロシアとベラルーシの選手、役員を世界選手権に不参加とする方針を固めた」と発表している。世界選手権はハンガリー・ブダペストで6月18日から7月3日にかけて開催される。

 ウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシを除外する各スポーツ団体と足並みをそろえる形となったFINA。3月上旬には柔道、ボクシング、テニスと同様に、中立旗の下で両国選手の大会出場継続を認めると発表していた。

 また、同連盟はこの決定とは別に、「モスクワのルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で行われた戦争支持集会に参加したとみられるロシア人水泳選手エフゲニー・リロフ(Evgeny Rylov)が、FINAのルールに違反した可能性があるとして調査を開始した」と発表している。

 リロフは、東京五輪の男子背泳ぎ100メートルと200メートルで2冠を果たした。(c)AFP