【3月23日 AFP】ウクライナは23日、1か月近く続いている戦闘の終結を目指すロシアとの停戦交渉で、「重大な困難」に直面していると明らかにした。これに対しロシア側は、米国が和平努力を妨害していると非難している。

 ロシアとの交渉代表団を率いるウクライナのミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領顧問は報道陣に向けた書面で、「交渉はオンライン形式で続いている。ウクライナ側は明確かつ一貫した立場を堅持しており、このため進行中の交渉は重大な困難に直面している」と説明した。

 ロシアは先に、ウクライナ側が交渉姿勢を変えたと指摘。ロシアとウクライナ両国をできるだけ長期間軍事行動の状態にとどめておくよう、米国が働き掛けを行っていると主張している。

 両国間で続いている協議をめぐっては、双方の発表内容に基づき、文書への調印が期待されていたが、現時点でいかなる進展も見られていない。(c)AFP