【3月22日 AFP】国際チェス連盟(FIDE)は21日、母国ロシアによるウクライナ侵攻を公に支持したとして、グランドマスターのセルゲイ・カヤキン(Sergey Karjakin)に6か月の資格停止処分を科したと発表した。

 FIDEの倫理委員会は、カヤキンのソーシャルメディア上での発言が競技の評判を落としたと判断した。

 32歳のカヤキンは、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領支持を公言している選手で、現在は世界ランキング18位につけている。

 本人は同日、FIDEの決定は「恥ずべきものだ」とメッセージアプリのテレグラム(Telegram)で非難。「何も後悔していない」と言うカヤキンは、自身は第一に愛国主義者であり、チェス選手であることは二の次だと述べた。

 ロシアのチェス連盟は、今回の処分は「差別」だとして反発し、すでに異議を申し立てる意向を示している。

 FIDEは先日、ロシアとベラルーシ代表の大会出場を停止したが、両国選手の個人での大会参加継続は認めている。(c)AFP