【3月20日 AFP】ロシアは19日、ウクライナがロシア軍の「軍事作戦」に対抗するため黒海(Black Sea)沿岸に敷設した機雷が、トルコのボスポラス(Bosphorus)海峡や地中海にまで漂流する恐れがあると警告した。

 ロシア連邦保安局(FSB)は「わが国による特別軍事作戦の開始後、ウクライナ海軍はオデッサ(Odessa)、オチャコフ(Ochakov)、チョルノモルスク(Chernomorsk)、ユズニー(Yuzhny)の港周辺に機雷の障壁を展開した」と指摘。機雷は20世紀前半に製造されたもので、「老朽化」していると述べた。

 荒天により一部の機雷のケーブルが切断され、風や潮に流されて現在は黒海の西側を浮遊していると説明。潮流を考えると「機雷がボスポラス海峡や地中海に向かって流れる可能性は排除できない」との見解を示した。

 先月24日の侵攻開始以降、ロシアはウクライナの黒海沿岸の広い範囲を制圧している。(c)AFP