中国のマックとKFCに「中年の焦り」? 客離れ食い止めにあの手この手
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【3月18日 CNS】中国のマクドナルド(McDonald's)は2月21~25日、期間限定でパクチーとアイスクリームを組み合わせた「パクチーサンデー」を発売した。SNSの微博(ウェイボー、Weibo)すぐに話題となり、世間の注目を集めた。
一方、中国のケンタッキーフライドチキン(KFC)は若者に人気のフィギュア「Dimoo」を使って話題を呼んだ。日本のガチャガチャをモデルとした「盲盒(ブラインドボックス、Blind Box)」形式で、セットメニューを注文すると6種類あるKFCオリジナルバージョンのDimooフィギュアのどれかがもらえる仕組み。ただ、品数に限りがあり、大量買いや転売騒動が起こったため、中国消費者協会(CCA)から「飢餓感をあおる商法だ」と批判も受けた。
マクドナルドやKFCのこうした取り組みは「中年の焦り」とも言われている。どちらも中国市場に参入して30年以上が経過。2021年10月時点でマクドナルドの店舗は4300店、KFCは2021年末で8168店に達しているが、消費の中心となっている若者層には新鮮味がなくなり、客離れが進んでいる。
そこで、両社ともに、若い世代を刺激する商品開発やサービスに懸命となっている。
KFCはメニューの「中華料理化」を進め、北京ダック巻きや豆乳、揚げパン、ピータンと豚肉の粥(かゆ)などを取り入れている。各地のご当地グルメにも力を入れ、2019年に全国10都市で激辛串料理の「冷鍋串串」を発売したのを皮切りに、2021年1月には湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で汁なし麺「熱乾麺」、5月に浙江省(Zhejiang)の杭州市(Hangzhou)などで小籠包(ショウロンポウ)、9月に河南省(Henan)でスープの「胡辣湯」を発売した。
マクドナルドも負けじとばかりに、2020年12月にビスケットとランチョンミートを組み合わせたハンバーガー「給力奥(頑張れ)」を発売。2021年1月には特製ラー油をかけたアイスクリームを売り出した。こうしたメニューは「黒暗料理(一風変わった食べ物、ゲテモノ料理などのニュアンス)」と呼ばれ、今年の「パクチーサンデー」もこの流れをくむ。
智研(Zhiyan)コンサルタントによると、2021年第1四半期に中国のファストフード店は110万3000店舗あり、そのうち86%の95万1000店舗は中国ブランドのチェーン店が占める。楊国福麻辣燙、大米先生、遇見小面といったレストランチェーンがマクドナルドとKFCの強力なライバルとなっている。
ファストフードの2大巨頭も消費者にとって今や「選択肢の一つ」となる中、懸命なアピールを続けている。(c)CNS-成都商報/JCM/AFPBB News