【3月18日 AFP】ロシアの裁判所は17日、米女子プロバスケットボール(WNBA)のスター選手ブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手について、大麻製品所持による拘束の期間を延長した。ロシア国営メディアが報じた。

 五輪で2個の金メダルを獲得し、WNBAでも優勝した実績を持つグライナー選手は先日、ロシア・モスクワの空港において、手荷物から大麻オイルが含まれた吸引器が見つかったとして逮捕された。

 国営タス通信(TASS)は、モスクワ郊外ヒムキ(Khimki)にある裁判所関係者の話として、グライナー選手の拘束期間が5月19日まで延長されたと伝えた。

 また政府系通信社によると、グライナー選手の弁護団は逮捕が非合法的で厳しすぎるとして異議を唱える道を模索している一方で、「薬物取引の容疑そのものについては実質的に争わなかった」という。

 グライナー選手の逮捕は、ウクライナにおけるロシアの軍事侵攻によってロシア政府と欧米諸国の間で緊張が高まる中での出来事となった。

 WNBAの登録選手144人は、その大半がリーグのオフシーズンに海外でプレーしており、グライナー選手はその中の一人となっている。(c)AFP