【10月1日 AFP】ベラルーシの人権団体「ビアスナ人権センター(Viasna Human Rights Centre)」は、女子バスケットボール同国代表のエレーナ・レウチャンカ(Yelena Leuchanka)が、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領の不正が疑われている再選に対する抗議活動に参加したとして、30日に空港で拘束され、禁錮15日を言い渡されたと明かした。

 同国代表のセンターとして五輪に2度出場し、米国女子プロバスケットボール(WNBA)の数チームでプレーしたレウチャンカは、海外で治療を受けるために出国しようとしていたところ、首都ミンスクの空港で拘束されたという。

 ビアスナ人権センターは、37歳のレウチャンカがルカシェンコ大統領に反対する抗議活動に参加していたと明かしている。

 レウチャンカはまた、暴力の終結と新たな選挙を求める嘆願書に署名した同国の著名アスリートの一人でもあった。

 8月9日に行われた選挙で、約8割の得票率を獲得したとしてルカシェンコ大統領が6選を果たしてから、デモ隊は国内各都市の街頭で抗議を行っていた。

 この1か月間、機動隊は数千人のデモ参加者を拘束している。中には勾留中に拷問や虐待を受けたと訴えている人もおり、国際社会からは非難の声が上がり、欧州連合(EU)からも制裁が提案されている。(c)AFP