【3月17日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のオーナーを務めるリケッツ(Ricketts)家が率いるコンソーシアムが16日、サッカーイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)買収に向け、正式に入札することを発表した。

 この日はワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長も別のコンソーシアムへの関与を認め、チェルシー買収への参入を表明した。

 チェルシーの売却を担当する米ニューヨークの投資銀行レイン(Raine)はオファーの最終期限を18日に設定しており、ロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏による19年間に及んだ政権は終わりを迎えようとしている。

 2009年にカブスを買収したリケッツ家は、2016年に108年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を球団にもたらしたことで知られる。

 一方、世界陸連を率いるコー氏は同日、チェルシー買収を目指す英国人実業家のマーティン・ブロートン(Martin Broughton)氏のコンソーシアムに加わったと発表した。

 リバプール(Liverpool FC)の前会長であるブロートン氏についてコー氏は、「並外れた」ビジネスの成功とリバプールでの経験から、チェルシーを次の章に導く「最適な人物」であると評した。また、自身とブロートン氏は「生涯のチェルシーサポーター」だとし、「クラブを愛し、ファンを常に一番に考える」と話した。

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、アブラモビッチ氏は今月2日にチェルシーを売却する意向を示した。(c)AFP