【3月15日 AFP】欧州連合(EU)は14日、ウクライナ侵攻をめぐるロシアへの追加制裁を導入した。複数の外交筋によると、サッカーイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)のオーナーであるロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏も対象に含まれた。

 EU議長国フランスが、27の加盟国の大使が第4弾の制裁を承認したとツイッター(Twitter)で明かし、「ウクライナへの侵略に関与した」個人と企業が対象だとした。西側のパートナーと連携した措置。

 対象者の名前は「まもなく」発行されるEUの官報で公表する。

 3人の外交官はAFPの取材に対し、制裁対象となるロシア人富豪のリストにアブラモビッチ氏の名前が追加されたと明かした。これにより、同氏は豪華ヨットや豪邸などEU域内で保持している資産が差し押さえられたり、EU域内への渡航が禁止されたりする可能性がある。

 これに先立ち英国とカナダも前週、アブラモビッチ氏を独自の制裁リストに加えていた。同氏は2日、チェルシー売却を急ぐ意向を示したものの、その後の英政府の制裁によって売却の動きは停止している。(c)AFP/Marc BURLEIGH