【3月17日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は16日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対する追加支援として総額10億ドル(約1200億円)を拠出し、長距離兵器や無人機を提供すると発表した。「前例のない」安全保障支援としている。

 10億ドルの内訳は、先週末に割り当てられた2億ドル(約240億円)と、議会で先週承認された支援策に含まれる8億ドル(約950億円)。

 バイデン氏は、「侵攻と戦うウクライナ軍を支援するため、国防総省からウクライナ軍に装備を直接移転」すると説明。さらに、「より長距離の対空システム」を追加配備するための支援や、無人機100機の提供も表明したが、西側諸国によるウクライナ上空の飛行禁止区域設定の意向は示さなかった。

 飛行禁止区域の設定については、北大西洋条約機構(NATO)がロシアとの直接紛争に発展する恐れがあるとして一貫して反対しており、バイデン氏も支持しないものとみられていた。(c)AFP