【3月16日 AFP】サッカーロシア代表主将のアルテム・ジュバ(Artem Dzyuba)が、「ウクライナの難しい情勢」を理由に代表への招集を辞退したことが分かった。ヴァレリー・カルピン(Valery Karpin)監督が15日に明かした。

 ロシアサッカー連合(RFS)のウェブサイトで、カルピン監督は「ウクライナは難しい情勢で、あちらには彼の家族も多く住んでいる。そのためアルテムは家族のことを理由に、謝罪するとともに招集しないでほしいと申し出た」と話した。

「引き続き連絡は取り合うことになった。(ジュバが所属する)FCゼニト(FC Zenit)での今後の数試合を注視していく」

 2018年にはW杯(2018 World Cup)本大会を主催したロシアだが、ウクライナへの軍事侵攻を受け、代表チームは2022年カタール大会欧州予選プレーオフから追放され、現在は国際サッカー連盟(FIFA)の判断に異議を申し立てている。

 異議の結果にかかわらず、ロシア代表は3月21日から27日に合宿と親善試合を行う予定だが、対戦相手は親ロシアの国に限られるとみられる。

 カルピン監督は「合宿と親善試合の細かな日程については調整中で、近日中に発表する」とコメント。欧州のクラブでプレーする選手に招集はかけていないと話した。(c)AFP