【3月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)は16日、決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、王者チェルシー(Chelsea)は敵地でリール(Lille OSC)を2-1で下し、2戦合計スコア4-1で勝利。ピッチ外でのトラブルを脇に置き、準々決勝進出を果たした。

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、オーナーを務めるロシア人富豪のロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏が英政府から制裁を科されたチェルシー。動揺が続く中、この日は前半にブラク・ユルマズ(Burak Yilmaz)のPKで先制を許し、一時は不安な様子に見えた。

 しかしアディショナルタイムのクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)のゴールで前半のうちに追いつくと、71分にキャプテンのセサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)が決勝点を奪った。

 アスピリクエタは英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「この数週間は普段通りではなかったが、われわれは自分たちにできることをしなければならない。それは可能な範囲で最大限トレーニングをすることだ。今夜は難しい試合だったが、通過することができて満足している」とコメントした。

 前週にまさかの敗退を喫したパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に続き、現リーグ1王者のリールも姿を消したため、18日に行われる準々決勝の組み合わせ抽選会ではフランス勢が不在となることが決まった。

 対照的に、イングランド勢はリバプール(Liverpool FC)、マンチェスター・シティ(Manchester City)にチェルシーが加わり、3クラブが8強に名を連ねた。(c)AFP/Andy SCOTT