【3月14日 AFP】ドイツが戦闘機の購入を計画していると、議会筋が14日、明らかにした。購入が計画されているのは、米国製のF35最大35機と、欧州諸国が開発したユーロファイター(Eurofighter)15機。ロシアのウクライナ侵攻を受け、ドイツが目指す軍備の近代化の一環だという。

 メディアは先に、独軍の戦闘機トーネード(Tornado)の後継機として、米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)製のF35を採用すると報じており、同筋がこれを認めた。

 トーネードは、ドイツに配備されている米国の核爆弾を搭載できる唯一の機種で、北大西洋条約機構(NATO)の抑止力の重要な一端を担っている。

 世界最先端の機種と考えられているF35はステルス戦闘機で、その独特の形状と塗装により、敵のレーダーに検知されにくいという。

 ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は先月、慢性的な資金不足にある連邦軍予算に1000億ユーロ(約13兆円)を拠出すると発表した。

 第2次世界大戦(World War II)の反省から、軍備に対する支出を抑制するなど慎重な態度を示してきたドイツにとって、軍事費の増強は大きな方針転換となる。(c)AFP