【3月15日 CNS】中国商務部によると、1月の海外からの対中直接投資は前年同月比11.6%増の1022億8000万元(約1兆8881億円)だった。商務部外国投資研究所の張菲(Zhang Fei)副主任は「最近の5年間、1月の外国投資は伸び悩んでいたが、11.6%増は一つの最高点に達した」と話している。

 このうちサービス業への投資は前年同月比12.2%増の823億元(約1兆5192億円)。ハイテク産業への投資は26.1%増で、張氏は「質の高い投資が継続している」と分析する。地域別で投資を見ると、経済先進地域の東部への投資は8.7%増、中部は46.2%増、西部は42.2%増。張氏は「急速な経済成長が進む中部・西部で、投資を受け入れる基盤が整っている」と指摘する。

 一方、コロナ禍により投資を巡る国際競争は激化している。人民元の為替レートの変化やPPI指数(生産者物価指数)の上昇も中国への投資にとって足かせとなりかねないが、対外経済貿易大学(University of International Business and Economics)国際経済研究院の桑百川(Sang Baichuan)院長は「中国の国内経済が安定成長を維持すれば、外国投資は今の流れが続くだろう」とみている。(c)CNS-経済日報/JCM/AFPBB News