【3月12日 AFP】北京冬季パラリンピックは11日、7日目の競技が行われ、ウクライナ勢は自宅が爆撃に遭ったと数日前に知らされたリュドミラ・リアシェンコ(Liudmyla Liashenko)らバイアスロンの3選手が金メダルに輝いた。

 この日ウクライナ勢はバイアスロンで6個のメダルを獲得し、これで今大会のメダル数は冬季パラリンピックのチーム過去最多に並ぶ25個となった。またメダル順位ではトップの中国に次ぐ2位につけており、金メダルもチーム歴代1位の9個を記録している。

 これまでの冬季パラリンピックでの最高成績は、金メダル7個を含む25個のメダルを獲得した2006年トリノ大会だった。

 女子12.5キロ立位を制した28歳のリアシェンコは「このメダルをウクライナの人々と、私たちと家族を守ってくれている軍にささげる」とコメントした。

 男子12.5キロ視覚障害ではオレクサンドル・カジク(Oleksandr Kazik)、女子12.5キロ視覚障害ではオクサナ・シシコワ(Oksana Shyshkova)が優勝した。

 これで今大会では金三つ、銀二つの計5個のメダルを手にしたシシコワは「母国の名誉を守る(ことを望んでいる)」と話し、「恐らくそれが、レースに集中して全力を発揮するモチベーションになっている。それが秘訣(ひけつ)かもしれない」と語った。

 アルペンスキーの女子大回転座位では村岡桃佳(Momoka Muraoka)が金メダルを獲得した。(c)AFP/Lisa MARTIN