【3月11日 AFP】米IT大手メタ(Meta)は10日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、傘下のSNSフェイスブック(Facebook)の暴力的な発言に関する規定を一時緩和し、「ロシアの侵略者に死を」などの投稿を容認する方針を示した。ただし、一般市民への暴力の呼び掛けは認めないという。

 ロシアのウクライナ侵攻は国際的な非難を受け、西側諸国の政府による制裁や企業によるロシア事業停止などを招いた。オンラインでも怒りの声が広がっている。

 メタは声明で「ロシアのウクライナ侵攻を受け、『ロシアの侵略者に死を』といった暴力的な発言のように、通常ならば規定違反となる政治的表現について、一時的に容認することにした」と述べた。「ただし、ロシアの一般市民への暴力の呼び掛けは認めない」としている。

 メタの発表前にロイター通信(Reuters)が報じた同社の問題コンテンツを管理するモデレーター宛ての電子メールによると、規定の緩和が適用されるのは、アルメニア、アゼルバイジャン、エストニア、ジョージア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スロバキア、ウクライナとなる。(c)AFP