【3月11日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は10日、大会で審判に攻撃的な行動を取ったアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)への処分が物議を醸している中で、同様のケースでは今後より厳しい制裁が必要だと提言した。

 ズベレフは先月のメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2022)で審判台をラケットで何度もたたいた後、審判に暴言を浴びせるなどして大会から追放された。

 今月7日には執行猶予付きで8週間の出場停止処分と2万5000ドル(約288万円)の罰金を科されたが、一部では内容が甘すぎるとの声が噴出。ナダルもこの日、今後はより厳しい処罰を講じるべきだとの認識を示した。

 米カリフォルニア州インディアンウェルズ(Indian Wells)で開催されるBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)を控えたナダルは、「こうした態度を規制したり、もう少し厳しく罰する手だてをつくり出したりできなければ、われわれは選手としてどんどん立場が強くなる気になってしまう」とし、「自分たちは模範でいなければならない。特に自分たちの姿を見ている子どもたちのためにも」と語った。

 友人で、一緒に練習することもあるズベレフについては「サーシャ(Sascha、ズベレフの愛称)への制裁は本意ではない。彼のことが好きだし、非常に良い関係を築いているからだ」としつつ、「一方で、彼に限らずこうした態度に関しては、もっと厳しい処分を求めたい。総じて競技と審判を守ることになるからだ」と主張した。(c)AFP