【3月11日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は10日、最高指導者のアブイブラヒム・ハシミ・クラシ(Abu Ibrahim al-Hashimi al-Quraishi)容疑者の死亡を認め、後継者にアブハサン・ハシェミ・クラシ(Abu Hasan al-Hashemi al-Qurashi)氏が就任したと発表した。

 ISの広報担当者が、ソーシャルメディア上で公開した音声メッセージで明らかにした。IS創設以来3人目の最高指導者となるハシェミ氏の素性はほとんど知られていない。

 米政府によると、ハシミ容疑者は先月3日、シリア北西部イドリブ(Idlib)県アトメ(Atme)で米軍の急襲を受けた際、拘束を避けるため自ら爆弾を起爆させて死亡した。より知名度が高かった前任者のアブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者も2019年、同じくイドリブ県で米国の特殊部隊による襲撃で死亡している。(c)AFP/Hashem Osseiran