【3月10日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は9日、ドネツク(Donetsk)州マリウポリ(Mariupol)の小児科・産婦人科の病院がロシア軍に空爆されたことについて「戦争犯罪」だと非難した。

 ゼレンスキー氏はロシア語で「われわれはドネツク、ルガンスク(Lugansk)を含むいずれの州のいずれの都市でもこのような戦争犯罪をしたことはないし、これからも絶対にしない。人間だからだ。あなた方(ロシア)はどうなのか」と訴えた。

 ゼレンスキー氏は、ドネツク州当局の発表の通り17人が負傷したと認めた。また、病院にいた人々は空襲警報で避難を開始していたとしながら、逃げ遅れた人がいなかったか、がれきをかき分けて確認作業を行っていると説明した。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は、病院はウクライナの部隊によって射撃位置を確保するために利用されていたとし、ロシア側が攻撃したことを否定しなかった。(c)AFP