【3月8日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は7日、ロシアとウクライナのクラブに所属する外国籍の選手と指導者について、契約の一時停止と他クラブへの移籍を容認すると発表した。

 ウクライナに侵攻したロシアを各スポーツの統括団体が国際大会から締め出す中、FIFAは今回の措置が両国から離れたいと思っている場合に「外国籍の選手と指導者の退避を容易」にするべく計画されたものだと述べた。

 FIFAは発表文の中で「外国籍の選手と指導者は、ロシアにおける今シーズン終了時(6月30日)までの雇用契約を一時的に停止する権利を有する」と記した。

 今季の契約が停止されることで選手と指導者は他のクラブで働けるようになり、来季も他のクラブに自由に完全移籍ができる。

 FIFAはこの措置について、主に選手と指導者に雇用機会を与えて給与を得られるようにし、侵攻により活動停止を余儀なくされているウクライナのクラブを守るためのものだと説明した。

 ウクライナから退避した18歳未満の選手については未成年の難民として扱われ、本来であれば禁じられている国を超えた移籍が可能になる。(c)AFP